アメリカの文化人類学者のルース・ベネディクトが1944年に「菊と刀」を執筆しました。
その中で、欧米の文化は「罪の文化」であるのに、日本人の文化は「恥の文化」であると規定しました。

この名言の意味は?

そうなんです。日本人は「恥」を異常なほど気にしますね。
欧米人はキリスト教の影響で神に対する畏怖から「罪」を気にしますが、
日本人は世間からの目を気にして「恥」がもっとも行動を規制する基準です。

そんな日本人のDNAともいえる恥について、龍馬は一刀両断にそんなことを気にして
いたら、なすべきことはできないと喝破したわけです。

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まさに身をもって示した龍馬の行動

龍馬があまり風呂に入らず、着たきり雀で、かつ匂いを胡麻化すために
香水を付けまくっていたというのも有名な話です。
とにかく日本のためにすべきことに全力で費やし、それ以外のことは本当に
どうでもよかったのでしょう。

他の武士たちは恥を感じては切腹したり、無駄な死を選び最後は思いを遂げられず
にまさに犬死を重ねていたわけです。
そこに龍馬は恥なんて関係ない。他人の目なんか気にしていたら事は成せないと
言い切ったんですね。

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こちらが龍馬の覚悟が表れている言葉です。

番外編名言

この名言は現代ではどう解釈するのか?

一方で現代の日本ではむしろ「恥知らず」な輩のほうが多くなってしまいましたね。
むしろもっと恥じることを意識したほうが良い事象が増えている気がします。
でも会社の中を見てみると、やはり日本人らしく人の目を気にしてやるべきことが
できなかったり、遠慮したり、そんなことが蔓延しているのも事実。

やはり何かを成し遂げるには、他人の目を気にしない強さが欠かせないと思います。
ちょっと話の軸はズレますが、スティーブ・ジョブズもFacebookのマーク・ザッカーバーグ
もいつも同じ服。
毎朝、着る服を判断すること自体もったいない、それよりももっと多くの大切な
意思決定をしなければいけないから、ということだそうです。

自分は何を成すべきなのか、それを強く意識してそれに真摯に臨んでいくことが
できれば龍馬の心境に達するんでしょうね。

それがなかなか難しい。。。