小説「龍馬が行く」より
司馬遼太郎の大作「龍馬が行く」で紹介されていた名言です。
なかなか考えさせられる言葉ですね。
この名言の意味は?
この名言にはあまり意味の解釈は要らないですね。
そのぐらいストレートな表現です。
ただ、この名言を取り上げたのは「この言葉の逆のことをしているな」
という自戒の念も込めているからです。
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概ね主張をしていかないと認められないサラリーマン社会。
上司や得意先に認められよう、と焦るばかりに要らぬことを
つい喋ってしまうこともありますよね?
例えば偉い人の言葉をそのまま繰り返したり、言い回しを変えてみたり。
この龍馬の名言はまさにそれを諫めた言葉だと思います。
会議や打ち合わせでは互いに異なる意見や、少し解釈を変えた意見が
さらに良い結論を導きます。
同じ意見しかないのであれば会議をすること自体、無駄ですからね。
喋りすぎるのは自信が無い証拠?
私はしゃべりすぎだと自覚しています。沈黙が怖いタイプ。
会議でも、飲み会でも黙っていられません。
一方で龍馬の時代の会議というか会談はまさに国運を賭けた真剣勝負。
無駄な発言は許されない。
喋る前に自らの考えや信念をしっかりと携え、発言をしなければいけない
そんな緊張感があったのだと思います。
この名言は広告コピーの真髄に通じる。
広告のコピーはその商品をどう言えば魅力的に見えるかという役割を
担います。
そのコピーを考えるとき、いきなり言葉にするのではなくて「表現コンセプト」
という表現する上での「核」となるものを決めます。
コンセプトは「概念」です。
そしてその概念を伝えるための商品の「何」を言っていくのかを決めます。
安さなのか、便利さなのか、高級感なのか。。。
それが決まったら「どう言うか」という初めてコピー、つまり表現が考案
されます。
「一つの概念をしゃべるとき、その内容か表現に独創性がなければ、
男子は沈黙しているべきだ」。
広告も独創性が無ければその商品を買うことにはつながりません。
こじつけかもしれませんが、この龍馬の名言と広告づくりにある種共通点が
見えたのはとても面白い発見だと思っています。
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